バルセロナ-ガウディ
バルセロナといえば、ガウディ。
ガウディといえば、バルセロナだったりしますね。(チガウ?)
とゆーわけで、今回はガウディさまについて。
バルセロナには、ガウディ関連のものがいくつかあります。
がんばって、とりあえずほとんどをチェックしてきたので、感想を簡単に。
誰もが知っていると思われる?!ガウディ設計の聖堂です。そんでもって、永遠に完成しそうにないという空恐ろしい聖堂でもあります。
まあ、フツーの方であれば誰しもがナゾに思うでしょう。
「なんだってそんなに完成しないのか?!」と。
その理由はですね、個人的には意外と簡単にわかっちゃったような気がします
私的見解によれば、つまり、どういうことかというと…
ぶっちゃけ、建築の段取りに計画性がまったくないのでは?
つくりたいところから造っているというのが、正直な話なのではー?!!(苦笑)
たとえば、わかりやすい例を挙げるとすると、サグラダ・ファミリアの建物の内装ですかね。
サグラダ・ファミリアの内装はまだまだ未完成で足場を組むために鉄骨だらけなんですけど、外壁がきちんとできていない部分があって、内装が雨風にさらされちゃうような作りになちゃってんですよねー!
それにもかかわらず、どーゆーわけか、天井などの内装の一部にはきっちり手がはいっちゃってて、天井に金色のタイル?が張られていたりする。
常識では考えられない手順なんですが(笑)基本は、外側からちゃんと造って、内装を整えていくモノなのではないかと思うのですけれど。
サグラダ・ファミリアにはさらなる苦渋もあって、建築の基金がすべて教会への寄付によって成り立っているため、資金不足になると建築を一時的にやめたりしているのではないかと思われ、そんなことをしている間に造ったところが痛んでしまい、修復にさらに時間がかかってしまうのではないかと推察されます。
んで、サグラダ・ファミリアの見所なんですが。
フツーの内容は市販のガイドにいっぱい載っているので、私的なチェックポイントを描いてみたりしますね。
わたしが「むー、ある意味、見所かもー」と思ったのは、サグラダファミリアの入り口のとびらなどに描かれている呪文にも匹敵する文字群です。漢字は表意文字といわれますが、ラテン系の文字もそこに刻まれればそれなりにある意味力を持って「呪」としての力を発揮するのだと改めて思わされました。JESUSとかを銅のとびらに彫り込んでゴールドに染めたりするのをみると、マジでけっこーコワイ(=敬虔な感じ)です。
アップした画像は、銅のとびらに彫り込まれた特殊な数の呪(?)で、縦、横、斜めなどの数字を足すと、「33」というマジックナンバー?になるようにできています。魔方陣のバリエーションだそうで、キリストが処刑されたときの年齢を示しているともいわれているようです。
通常、魔方陣は合計が34になるらしく、ひとつの数字は1回しか使われないのに対して、このサグラダ・ファミリアのやつはそれとは異なっている。
たぶん、私たちでは計り知れない、ある意味、ガウディの宇宙観がこめられているものなのではないかと思いました。
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しかし、ある意味、そーとー、こわいっす。やっぱり怨念漂ってる気がしますが(笑)
カトリックならではのキリスト教に端を発する世界観というものを堪能できる見事な建築物であると思います。バルセロナに行ったら、やはり必見と申せましょう!
ちなみに、ここでは、入場料のほかに、塔を昇るためのエレベーターを利用すると2EURかかります。また、英語などのガイダンス機器を借りるとさらにお金がかかります。ガイダンスを借りるときに、パスポートやID、もしくは、50EURのデポジットを要求されますのでお気をつけて!
カザ・ミラは、世界遺産にも登録されているガウディの設計による集合住宅です。
この建築物とカザ・バトリョは、ガウディがこだわった「自然採光」に関するこだわりが最もわかりやすく、ガウディの思想を理解することが容易である建物と申せましょう。
ガウディは集合住宅を造るに当たっては、各部屋の採光状況を向上させるために、建物の中に吹き抜けを造ることを基本にとし、そこから取り入れる光が効率よく建物の中を巡るように、自然の波をイメージした壁の形状とタイルの色の濃淡を利用しています。
双方ともにすばらしい建物ではありますが、個人的には、生活に密着した意味での良さがわかるのはカザ・バトリョ。
ガウディの建築の随を味わうにはカザ・ミラだと思います。
カザ・ミラは、屋上にある煙突のデザインが人の顔にも似ているオブジェとなっていて、おもしろい。カザ・ミラの1Fに入っているショップでも、このモチーフのノートなどが販売されています。
また、カザ・ミラではガウディの建築に関するノウハウについても詳細な説明を受けることが可能です。設計に関してコンピュータによる分析ができなかった時代に、いかにあの複雑で不可思議な建物が建物として成立できるように工夫していたのか。
ガウディが驚くほどに出傑した建築家であり、アーティストであったかを理解することができます。
カザ・バトリョは、アールヌーボーを意識したデザインの窓やドア形状が特徴で、天井についている大きな貝殻型のシャンデリアなどが秀逸。電球を利用したライティングによる光の広がりもすばらしく、写真を撮影するにはもってこいの美しさを有しているのが特徴です。
カザ・ミラやカザ・バトリョのおもしろさというのは、多少、写真撮影の基礎を知っている人の方がより楽しめるのではないかと思います。
光の周り方のおもしろさを認識している人の方が、ガウディの意図を的確に認識できると思いますので。
いずれの建物もやはり必見。
グエル邸は現在修復中にて閲覧が不可能なのですが、グエル別邸に関しては閲覧が可能です(※2007年くらいまでグエル邸の修復はかかる模様です。建物の外壁を工事ネットで囲まれてしまっているため、行っても何も見ることができません)
とはいっても、外から見るだけですが(爆)
グエル別邸には人が住んでいるので、内装の確認はできませんが、ここの正門にデザインされた鉄製の「龍の門」は、たしかに限りなく傑作。ガウディの出世作と言わしめるだけのことはあります。
生き生きとした迫力のある龍のデザインを見ることができますので、ぜひ、ぜひ。
画像をアップすることさえできれば、私の撮影した画像をお見せしたい…!(※はてなは画像が1日1枚なんすよー!すみません(涙))
こちらのほうは、実は前評判よりもイマイチ?!な気がしたのは事実。
建築が途中でストップしてしまっており、サグラダ・ファミリアのように、「なんでそこができていて、ここができていないのかな〜?!」という素朴な疑問がわいてくる庭です。
トカゲちゃんが超有名なのですが、まあ、フツーって感じで。
個人的には、上記の建物を見てしまったら、グエル公園はおまけってくらいの勢いだと思います。
ガウディの思想は、もうわかったよー!って感じ(笑)
このふたつは、まー、ぶっちゃけ、「あんまり見なくてもね…!」みたいな感じです。
この二つはガウディの習作?ともいうべき位置づけのものでして、ガウディの神髄を楽しむにはあまり役立たず…です(苦笑)
とはいいつつも、カザ・ビセンスは1900年のバルセロナ建築年間賞を受賞している建物。時間に余裕がある人なら、とりあえず見ておくでしょう!的な建物です。