萩紀行-4
萩から山口に移動したのは4/29のこと。
■瑠璃光寺 五重塔&常栄寺
山口の見所は、といえば、瑠璃光寺の五重塔ということで、さっくり見に行ってきましたが、さすがに必見といわれるだけのことはあって、品があり、雅な感じ。銀閣寺と金閣寺のそれぞれの良さを併せ持った五重塔だと思います。雪舟がプロデュースした?といわれる常栄寺のお庭は、この季節はイマイチ…
美麗というほど美麗でもないので、必見とはいえません。ですが、常栄寺の門はそれなりに美しいと思います。場所も不便ですので、時間に余裕がある人が参観すべきでしょう。
それより、山口で必見なのはやはり秋芳洞・秋吉台、そして長門峡です。
■秋芳洞&景清洞&大正洞
山口には鍾乳洞がたくさんありますが、一番有名なのが秋芳洞。その周辺に、平景清が隠れていたという「景清洞」、自然に囲まれたなかに出来た若い起伏に富んだ「大正洞」があります。
ストレートにいうと、秋芳洞だけ見ておけば問題ないのですが、鍾乳洞ファンであれば全部を見るのもオツかもしれません。
全部観る場合は、一番最初に「景清洞」に行き、その後「大正洞」、「秋芳洞」という順番で巡るのがよいでしょう。
交通機関の連絡がよい、ということもありますが、それよりも、
「おいしいものは、最後に取っておけ!」
という深遠なる人生の真理がそこに隠されているのであります!
「景清洞」は、けっこーマジでコワイです。
サムい空気が漂う、ある意味ホラーな鍾乳洞なので、一人で行くのはオススメしません。
「賽の河原」とか、鍾乳洞の中に作るのはやめようよう!!
人っ子ひとりいない、静かな鍾乳洞(※マイナーなので観光客がほとんどいない)のなかに、ヘンなオブジェをいっぱい作られても、ぶっちゃけ困ります!
大正洞は、その点もっとフツー。アップダウンが激しい鍾乳洞なのですが、出来てまだあまり年月が経っていないので、経年変化による細部の造形がさほど洗練されていないのは致し方ないところでしょう。
大正洞は周囲を森に囲まれていますので、その森に生息する木々のほうが美しく、またレア感があります。鍾乳洞内部もよいですが、それを取り巻く自然をチェックです!
秋芳洞は、東洋一、二を争う鍾乳洞だけのことはあって、大きくて美しく、まるで映画のセットか、もしくはSFに出てくる地下帝国を思い出させます。
■百枚皿&黄金柱
見応えがあるのは、やはり黄金柱。私の写真では金色に見えませんが、秋芳洞内でみると、確かに黄色い大きな柱がそびえ立っているのを観ることができ、圧巻です。百枚皿は、不思議な感じ。自然の造形力に脱帽せずにはいられません。
秋芳洞は、3日前までにツアーガイドに予約をすると、通常では観ることの出来ない未公開の部分に連れて行ってもらうこともできるそうです。
洞窟ファンの方は、ぜひ、チャレンジしてみてください。
秋吉台も、自然が作り出した壮大なるパノラマには圧倒されます。
というか…ぶっちゃけ、秋吉台はけっこーコワイ!
写真を見ればわかると思いますが、ものすごく広いところに、ごつごつと出ている白っぽい岩が、まるで墓石のようです!
死んでいった武者達のなれの果てって感じなんですが。
関ヶ原とかって、こんな感じ…?!
と、恐ろしいほどに日本史オンチの私は、マジメに考えてしまいました。
案内をしてくれていた友人は、そんなこと考えたこともなかったといっていましたが。
秋吉台は、ほかの場所ではめったに観られない珍しい風景なので、ぜひとも一度は見てみてくださいませ!
■長門峡
あと、個人的に超おすすめなのが、長門峡です。
長門峡は、たいへん美しく、「景勝」といわれるだけの価値ある場所です。
長門峡駅から約5.5km。渓谷を歩いていくのですが、ここでは、ただただひたすら、すべてのものを受け入れる自然というものに触れることができます。
京都の山や森は、びみょーに神気というか、そういうものを感じて、ちょっと薄気味悪かったりするときがあるのですが、(※別に私に霊感があるワケじゃありません)長門峡の自然は圧倒的な存在感があるにもかかわらず、そういう奇妙な感じは一切受けません。
とにかく、ひたすら、あたたかい感じ。
居心地がよくて、ゆっくりハイキング?というか、散策したい感じのするところです。
初夏と紅葉の時期は、写真を趣味にしている人なら絶対見逃せない場所ともいえましょう。
実は今回、私は大ポカをやってしまい、PCのAC電源を持って行くことに気を取られて、デジカメの充電器を持って行くのを忘れてしまうという失態を犯してしまいましたorz。
最終日に長門峡に行ったので、デジカメのバッテリーが途中で切れてしまい、ほとんど写真を撮ることができず。
サイテーでした。
今度は紅葉の季節に行ってみたいと思います。
長門峡は鮎料理も有名です。鮎の塩焼きをちょっと食べましたが、脂がのっていて、臭みもなく、おいしかったですよ!
ゴールデンウィークなど観光客が多く訪れるときは、長門峡と渓谷の終点?の竜宮淵との間を結ぶバスも出ています。これがあるときは、渓谷の行き帰り両方を徒歩で歩くことなく、どちらか一方だけでいいので、効率よく回ることができ、ナイスです!
あと、全然関係ありませんが、SLにも人生で初めて乗りました!
いやー、あれっすね。
乗っちゃうと意外とフツーですが、車両の作りとかが大正ロマンっぽいので、最初に列車に足を踏み入れるときは、なんだかどきどきしました。
山口のSLは1両目から5両目まで、それぞれテイストの違う内装なのですが、一番人気といわれる2両目が、やっぱり一番よかったと思います。
ブルーを基調に、アールデコ調のステンドグラスなどがキンキン、キラキラですよ!
今回乗ったのは5両目でしたが、今度乗る機会があったら、ぜひ2両目を予約してみたいと思います!