京都観光〜お盆時期の見所

音羽山 清水寺〜千日詣◆
清水寺
昨日に引き続き、お盆タイムの特別イベントを簡単にご紹介します。
日本人であれば、知らない者はいないのでは?!
と思われる超有名お寺清水。こちらでも、お盆時期には特別なイベントが催されます。
というより、お寺の行事のひとつなのですが。
お盆の時期、清水は特別感謝デーならぬ「千日詣」という特別デーに突入します。
どういう内容なのかというと、なんと!

観音さまの最大の功徳日で、一日のお参りで千日詣ったと同じご利益をさずかることできる

という、観音様出血大サービスデーなのです。
とはいいながらも、あんまりにも暑いせいか? 日本人の姿より、海外旅行者の姿の方が圧倒的に多いのがポイントです。
清水寺
陶器市
音羽の滝も、清浄という雰囲気とはかけ離れていると申せましょう。
もっとも、清水はいついっても恐ろしいほど観光客で混み合っているので、京都らしい風情を楽しめるような場所ではないような気がいつもするのですが。
お盆の時期は、清水の参道の近く、五条通りで陶器市が開催されます。
こちらの陶器市もけっこう大がかり。五条に店を構えるお店さんが、露店を出して陶器を安く販売しています。
わりとスタンダードなものから、デザイナーズ?っぽい陶器まで出そろいますので、陶器などに興味がある方にはおもしろいかも知れません。
清水への参道にある陶器やさんは、この陶器市の時期、参道のお店を閉めて五条のほうにお店を出している場合もあるので、要注意です。
雪舟寺にみる京都のお盆◆
雪舟庭
さて、もうひとつのご紹介は、東福寺の近くにある雪舟寺。
雪舟が設計したという禅院枯山水式の庭園がある小さなお寺なのですが、庭そのものよりもアットホームな雰囲気が素敵なお寺さんです。
東福寺のように大きなお寺を観光したあと、人心地つけるにはぴったりの場所といえます。
お盆の時期に行ったせいか、お迎え用のお供えがあって、これがまた非常に興味深い。
わたしは東京のお盆のこともあまりよくわかっていないので、かなりイマイチなのですが、どうやらインターネットで調べる限り、これが精霊棚とよばれるもののバージョン違いだと思います。
天井から、赤・黄をあしらったびらびらした飾りがぶる下がっているのは、密教系の一派だからだからかもしれません。
延暦寺もそうなんですが、密教系のお寺のセンスは、かなり洗練されているとやっぱり思います。
というか、お金持ちなんだな…みたいな(笑)
質実剛健かつゴージャスな感じが、実はけっこうお気に入りです。
雪舟寺
雪舟寺
雪舟寺
雪舟寺
雪舟寺
お供えは、お米とすいか、かぼちゃ、なす、ほおづき、姫ささげ、きゅうり、さつまいも、おふ、そうめん、昆布など。
京都では、お盆で姫ささげを使うのが主流らしく、スーパーにいっても大量に売っています。あと、ほおづきもかならず使われるもののようです。
きゅうりとかは馬の格好になっていませんでしたが、これも京都独特のカルチャーなんですかね?
(おそらく)あか水?と呼ばれるものには、みそはぎの花というのは入っていませんでした。
名前を忘れてしまったのですが…アップした写真の通り、香木です。お花屋さんやスーパーなどで売っています。
私の住んでいる高輪のあたりにもお寺は多いので、お盆用のお供えなどが売られたりするんですが、やはり京都のほうが遙かに力が入っているような感じを受けました。
京都というのは、仏教/神道思想が日常生活にひじょうに近しいところにあるのだなあと改めて思った次第です。