京都旅行-平等院(2)

こんにちは〜!
本日は、昨日に引き続き、宇治のご紹介。平等院宇治上神社です!
平等院
平等院
平等院といえば、10円玉のデザインで有名なわけですが、たしかに本当に10円玉の意匠通りの建築物でした(笑)
平等院の最大の見どころである阿弥陀如来坐像は、残念ながら「平成の大修理」であるために中途半端な感じでしか閲覧することができませんでした。本来であれば、阿弥陀如来坐像の周囲を取り囲む雲中供養菩薩や国宝天蓋があるはずなのですが、現在は、本堂から外に出され、修復が終わったものから平等院内にある「鳳翔館」という博物館で公開されています。
完成された阿弥陀如来坐像を閲覧することはできないものの、逆に言うと、ものすごく間近で天蓋や雲中供養菩薩を閲覧することができるので、その点は評価できると思います。
個人的には、平等院の屋根両サイドにある鳳凰像が気に入りました!
この鳳凰像はひじょうに大胆かつ繊細に造られていて、ほんとうに生きているかのような迫力があります。黄金に光り輝いているわけではありませんが、作者の確かな目と想像力が伝わってきますので、ぜひ一度、じっくりとご覧下さい。
あと、雲中供養菩薩はおもしろいですね!
雲中供養菩薩は、それぞれさまざまな楽器を持って雲に乗っているのですが、このモチーフはスペインで見たキリスト教の教会にあったものに似てるんですよねー!
死者を迎えるということを別の視点でみると、最後、つきつめたときに西洋・東洋問わず「楽音」という概念に結びついていく思想が、どこか人間の中に眠っているのではないかと思いました。
修復中の今なら、雲中供養菩薩も間近で見ることができるので、ご興味があれば、ぜひ。
宇治上神社

宇治上神社

宇治上神社は、ほんとーに小さい神社さんです。
山の上の方にあって、わかりにくい。ぱっと見、世界遺産だとは思えない規模感ですが、この宇治上神社というのは、独特の雰囲気がありますね。
山の上にごく小さなお社があって、その周囲をおそろしく背の高い木々がお社を覆うように取りまく様相は、素朴でありながらも清浄。宇宙というべきか…人間世界がそこに凝縮されているような独特のエネルギーの集合体となっています。
京都は生育する木々も、ちょっと普通とは違うと思うんですよね〜。去年ゴールデンウィークで遊びに行った山口は、手つかずの自由奔放な自然が美しいと思いましたが、京都は外に広がるエネルギーというより、中心に向かうエネルギーが強いように感じます。
さすが京都ともいうべき、よそでは体験できない世界観をじっくりとお楽しみください!