フィラデルフィア美術館展

こんにちは!
すっげー遅くなった夏休みに突入した私ですが、沖縄に行く前に東京都内をあちこち出歩いています!
というわけで、本日は「ルノワール“裸婦"最高傑作。日本初公開!」というキャッチがウリの、フィラデルフィア美術館展についてのご紹介です。
えー、日本の展示会のクオリティには常日頃から??をいっぱい感じることが多い私ですが、さすが上野エリアでの美術館展。
それなりのクオリティをキープしている点がまずポイント高いです。

フィラデルフィア美術館展

アンドリュー・ワイエスの有名な作品がなかったため、アメリカを代表する作家がジョージア・オキーフだけになってしまっていたのは残念ではありますけれど。(※私はオキーフも大好きです…つか、オキーフの作品よりオキーフのパートナーの写真のほうが好きですけど)
モネ、マネ、セザンヌ、ルソー、ピカソなど日本人ならわりと好きなタイプの作家さんの有名なものが揃っているので、混雑っぷりが気にならない方にはオススメの展示会です!(平日でもシャレにならないレベルで混んでますので、お気をつけて)
ルノワールについては、「裸婦」が日本初公開ということですが、個人的には「ルグラン嬢の肖像」のほうが気に入りました。
ルノワールが生涯を通じて描きたかったと思われる、人間の内から放出されるキラキラした純真な美しさ、そして、人間のハダのつやつやした真珠のような美しさが凝縮されていると思います。
裸婦は悪くはないけれど、ルノワールの真骨頂というほどのきらめきはない。
やっぱり、つやつや、つるつる、リンゴのような赤いほっぺの少女たちにかなうものはない、と思う次第です!
オキーフは、代表作のひとつ「ピンクの地上の2本のカラ・リリー」が展示されています。
オキーフは流して見てしまうと、個性がないように感じられる作家ですが、よく見るとかなりキワキワな表現も見られるので、年齢を重ねるとともに楽しめると思います。
深読みするもよし、しないもよし…ですかね!
ちなみに、私は、かつてオキーフの絵をデカい額にいれて寝室に飾ろうと思いましたが、よくよく考えたあげくに“やっぱ、やめよう…!"と思った過去がありました。
オキーフのテイストは、さらりとまとめればまとまるし、濃くやろうとすればそれなりにまとまるもの。
とはいえ、オキーフっぽさを室内で残すためには、むちゃくちゃインテリアなどに制約される!!
というわけで、熟慮のあげく、寝室にはマーク・ロスコを飾った次第。
まあ、とはいえ、オキーフのポスターはインテリアとしてかなり売られているのも事実。
まずはホンモノをごらんになって、ご自分のおうちでの展示を考えられたらよいのでは?!と思います!