沖縄旅行2010(15)〜世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)2

さて、沖縄本土最高峰のパワーポット斎場御嶽ですが。
石畳の参道を上ると見えてくる御門口(うじょーぐち)です↓ 

斎場御嶽

ガイドさんから聞いた話によれば、斎場御嶽琉球の王の后となった女性が聞得大君として就任する際の儀式を執り行った場所だということでした。今は料金を払えば老若男女入れる観光地となっていますが、その前は女性が最高位に属する特殊な場所で、完全な男子禁制だったそうです。
即位するためにはるばる首里から神輿で知念半島にまで遠征してきたということですが、今は車で時間弱で到着できるけど、その昔は1日〜2日がかりだったんだろうな〜と思うと、昔の人の信仰に対する想いに頭がさがります。
御嶽内はうっそうと茂る森と石畳を抜けながら、点在する祭祀スポットを観光します。
大庫理(うふぐーい)は神から名を授かるためのなんらか儀式を執り行ったところ*1
斎場御嶽

ぱっと見……派手な演出もなく、ひじょうに地味な感じでわかりづらいですw 原始的といえばまさにその通りなのでしょうが、当時の人間の活動に造詣が深くないとなかなかその価値がわかりませんね……私含めてorz
大庫理を過ぎると左右の分岐が出てきますが、まずは進行方向左へ。途中、第2次世界戦争中に砲弾が落ちて出来たといわれるあやしげな毒々しい小さな沼?を右手にみつつ、さらに奥に進むと寄満(ユインチ)とよばれるスポットが登場↓
斎場御嶽

首里にある国王のための食事を作った場所を寄満と呼んでいたらしく、「国内外から海山の幸が集まった」というその場の価値が転じて、豊饒の寄り満る場所という意味になったらしいです。
こちらも、けっこー地味。当時の様子を思い描くにはあらかじめちょっとお勉強しておくとよいと思います。
大庫理を見たら、来た道を戻り、今度は先ほどの分岐点まで戻り、行かなかった方角、進行方向左へと向かいます。
すると、この斎場御嶽で最も重要なスポット三庫裏(さんぐーい)が登場します。
斎場御嶽

自然岩と洞穴で出来たこのエリアですが、岩と岩の隙間を縫うように走る細い通路を通って奥に進むと、小さな空き地のようなものがあり、そこから神の島「九高島」を臨むむことができます。
斎場御嶽

さすがにこの三庫裏の奥まった場所は、ひじょうに古代の人にとって価値あるものであったことが素人目にもわかります。
むやみやたらと人が出入りできない狭い通路、雨露をしのぐように岩の天井があり、その隙間から一部空がかいま見え、しかも神が宿るといわれる九高島を一望できるというシチュエーション。
何かを祈ったりするのにはうってつけの場所かと思います。
この三庫裏が最も観光価値が高い……とはいわれていますし、事実そうなのだと思いますが、個人的にはこのパワースポットの凄さはほかにあるなあ〜と思いました。
なにかというと……。
斎場御嶽

斎場御嶽内を歩いていると、御嶽内外ではなんか不思議な感じで暑さが違います!
うまく説明できないのですが、なんか特殊な力が働いているというか……もちろん木々の中を歩くので炎天下のコンクリートジャングル駐車場と比べようもないのですが、それとは違うナンカがある、というか。
不思議な感じで温度がコントロールされているような、そんな気がしました。今思うに、湿度もコントロールされている……というような、いないような……。
びみょーになまぬる〜い感じで、気持ち悪くはないのですが、不思議な感じです。ゆるーい感じで受け入れられている、といったほうがよいかもしれませんね。明日以降書こうと思っている玉泉洞とは正反対です。
べつに霊感あるとか、そういう特異体質でもないと思うのですが*2、なんかパワーあるのかなあ〜って、ちょっと思いました。

*1:うろ覚えですみません

*2:でも、寺は好きだけど神社が苦手とかちょっといろいろありますが