2010秋のスマートフォン事情

CEATECに行ってきました!
東芝裸眼3Dを確認したいところではありましたが、あまりの長蛇の列に挫折。というわけで、シャープのGALAPAGOSとドコモ&auスマホなんぞをがっちりチェックしてみました。
◆シャープ「GALAPAGOS

GALAPAGOS

シャープのガラパゴスの小さい方です。文庫本よりは大きくて、新書よりはややちいさいぐらいの大きさというところかな。持ち歩きにはある程度たえられるほどの重量だと思います。
動作はきびきびしていて、ページをめくっている感を演出するのには成功していますが、正直、紙のコンテンツをそのまま表示して拡大縮小するという行為そのものが、個人的にはやっぱり好きになれません。
紙とインターネットは特性が違うので、そのあたりを配慮していかないとビジネスはうまくいかないんじゃないかと思います。
iPadと比べたら……正直、iPadのほうが格段にいいのではないかと思います。ハード面だけでいえば、確実にそう。デザイン的な要素も高いし、第一、使えるアプリケーションの数がダントツに違いますから。
価格はまだわかっていませんが、この端末が25000円以下で出てくるとはとうてい思えませんしw 赤字覚悟の端末ばらまき作戦でも39800円〜45000円はするんじゃないでしょうかねえ。一方、iPadの端末は16GB・WiFi対応で¥48,800。まあ、100%勝てませんよね。
とはいえ、わたしは現時点ではiPadも買う予定は意志を持って一切ありません。
◆Galaxy
Docomo Galaxy S

サムソンのドコモ用スマートフォン「ギャラクシー」のSのほうです。
質量が軽い点は高評価ですが、まあ、正直、これはいろいろな意味で「ナイ」ですね。バッテリーが全然もたなくて大ブーイングの嵐「Xperia」のほうがまだよいかも、って感じさえします。
ドコモの契約を変えたくない人かつスマートフォンを買いたいと思っている方は、絶対に今は「待ち」です。来年は必ずSIMロックフリーの嵐が吹き荒れると思いますので。
ドコモが日本通信を(おそらく)使ってまずはSIMロックフリーの市場を切り開かせ、今度は自分たちでSIMカードを販売すると公式発言している流れからすると、これは日本国のお上との裏の合意があるとしか思えないわけですよ。
ソフトバンクがどんなに抵抗しても、たぶん、半ば強制的にiPhoneなどはSIMロックフリーにさせられてしまうか、と。
アップルはそもそもSIMロックなんてどうでもいいので、日本国がSIMロックフリーを推奨すれば、かえってラッキーって感じじゃないかと思います。
最初はiPadSIMロックフリーになるような気が、個人的にはしています。
auIS03
au IS03

スマホに思い切り乗り遅れているauの最初の本気?のスマートフォン
シャープが作っているだけのことはあって、まあ、それなりのできばえですが、とはいえiPhoneの足下にも及ばない感じがありありなのが残念です。
個人的に一番気になったのが、ホームボタンが本体に外だしになっていないこと。iPhoneになれているというのもあるとは思いますが、使いづらいです、本気で。なんか、いろいろ「イラっ」てきます(苦笑)
あと、さっとさわっただけですが、iPhoneの中でももっとも使う機能の一つ、Googleのマップ上でのナビゲーションが車しか使えないらしいことに気づきました。
徒歩モードがないなんて、絶対にだめ!
なんでiPhoneはフツーにできるのに、これには載ってないんだろう??とスで思いました。
あと、背面デザインはいかがなものか、です。googleは好きだけど、googleの垢抜けないロゴも好きだけど、ケータイの本体に入れるのはカンベンしてほしいなあ、と思います。ケース付けないと恥ずかしくて使えないじゃないですかw
auスマホ希望者さんも、今回の商品は見送ったほうがいいんじゃないかな、というのが私の見解です。
というか、正直、auはあきらめて、ほかのキャリアへMNOしたほうがいいんじゃないかと思ったりします。
Docomoソフトバンクは相互乗り入れできるけれど、auは仕組みの違いでそんなに簡単には行きません。auこそが、本気×2ぐらいのガラパゴスですからねえ。
au用に商品やサービスを開発するのは、開発業者さんにとっては重荷でしかない。しかもシェアは減少気味。auの相手をしてあげる理由があんまりありません。
これからはよりそういう傾向になっていってしまうと思うので、さっさと見斬りつけた方がよいんじゃないのかなあ、と思います。固定電話だっていらないでしょー、正直。


というわけで。
今年のCEATECは、iPhoneのすばらしさをあらためて再認識する機会となってしまいました。
iPhoneは、受信問題でバンパー買ったお金を払い戻してもらえなかったり*1、買って4ヶ月でぶっ壊れて新品交換してもらったりして、いろいろ「イラっ」とこさせられることもいっぱいあるのですが、でも、ハード面もソフト面でもものすごく優れています。ほんのちょっとした違いに感じられても、「そのほんのちょっと」を後発組は埋められないくらいにすばらしいものを持っていて、他社は追いつき追い越すことができないのです。
ソフトはあたりまえかな、とも思うのですが、ハード面でもはるかに考え抜かれたワンランク上の商品というのが世の中にはあるんだなあ、とあらためて思い、なんだかちょっと感動しました。
日本のメーカーからも、もっとすごい商品が出てきてるれると楽しいんですけど。任天堂で働く人たちをスカウトして商品企画してもらったらいいんじゃね?とまで思います。

*1:銀座ストアで買って領収書を捨てていた