表参道グルメ-ピエール・ガニェール・ア・東京

お、おつかれさまです!放置モードもいいかげんにせい! とかいうくらいに放置でしょうか?!とりあえず生きてます。んでもって、前に予告したとおり、ピエール・ガニェール・ア・東京に行って参りました!



ガニェールガニェールガニェールガニェール

ピエール・ガニェール・ア・東京は、昨年11月に表参道にオープンしたフランス三つ星レストランの東京支店です。ヨーロッパ以外では、東京が初の支店開設になります。さてさて、皿の上の魔術師はいかがだったかというと。

  • 店のロケーション:

    表参道にあるぎらぎら&無骨?ビル「プラダ路面店のお隣になります。根津美術館へ向かう道の途中です。表参道駅から徒歩5分くらい。南青山スクウェアの4F。
    上にあがるエレベーターが奥まっていて、入り口が小さいので見落としがちです。お気をつけて。

  • 店の雰囲気:

    全体的に落ち着いた感じです。洗練されていて、モダンな感じですが、とんがった感じはありません。茶色とグリーンを基調としていて、壁はモザイクで出来ています。店内は円形状になっていて、大きな窓があり、昼間はかなり店内が明るくて気持ちがいいのではと思われます。半個室もあるので、落ちつて食事ができると思います。店内には、50名程度入れると思います。あまり大きなテーブルではないので、2名もしくは4名での入店が望ましいと思います。
    客層は年齢が高めのビジネスマンが多いので、年齢が20代だったりするひとはランチの方がいいかもしれませんね。
    行くときは、服装にも注意したほうがよいです。男性はジャケットはマスト。ネクタイは、していったほうが望ましいんじゃないかな? とはいえ、コレド日本橋のサンパウよりは年齢層は若いので、ご安心を。
    ウェイティングバーもいちおうありますが、あまり大きな物ではありません。とりあえず、作ってみたくらいの感じ(笑)どうやら、たいして活用されていないらしく、全員がそろわないと席に通されないということはありません。

  • 料理:

    ここのディナーのメインコースは、アントレ、魚、肉、チーズ、でセール、コーヒーor紅茶がついて、17,450円が基本。これはFIXで、内容を選ぶことはできません。
    アントレ、メインのメニューの内容を選ぶこともできますが、その場合は26,880円になります。あんまり選ぶ幅が大きくないので、よほど食べたい内容がないかぎりは、26800円にする必要はないんじゃないですかねえ〜(苦笑)
    17,450円のコース以外に、ミニコースもあります。これはアントレとメインそれぞれ1品ずつなどといった具合の組み合わせの物で9000円ぐらいからあります。
    アラカルトもありますが、品数はごく少数。基本はコースから選ぶメニュー構成です。
    うーん、ストレートにいっちゃいますが…はっきりいって、ピエール・ガニェール・ア・東京はお値段のレベルと料理のそろえ方がマッチしてませんね。コースが多いというのは、在庫リスクをミニマイズして、合理的にビジネスをしたいという証。一流レストラン(でありたいと思う店)のやることではないと、個人的には思います。
    だって、チーズでさえも、選べないんですよ?! 決められた物がサーブされるだけなのです。
    ありえねーから!
    あと、いくらデセールが売り物だからといって、コースのそれぞれの組み合わせがまったくにもってイマイチ!(笑)
    アントレ+魚+肉+チーズのボリュームが、その後に出てくるデセールのボリュームと同じっつーのは、どーなんでしょうか?!
    わたしはそれでなくても甘い物を食べるタイプじゃないので、半分死にかけました(苦笑)きっぱり、残してみた。デザートに罪はないのですが。
    えと、コースの内容ですが、私の場合は、アントレはダックワーズの上にビーツのシャーベットが乗っているもの。魚は舌平目、肉は鴨、チーズはセミハードタイプ2種とフレッシュ1種、ストロベリーを中心としたデザート5種です。

  • 味:

    味自体は、繊細で工夫があり、ヌーベルフランセーズというにふさわしいものだと思います。ピエール・ガニェール・ア・東京の場合は、焼酎や日本酒など日本のお酒をワインのかわりに風味づけとして使用しています。香りのある食材も、日本のものに置き換えられる場合はそのように配慮され、バジルやセロリの代わりに大葉が使われたりします。
    とはいえ、盛りつけの美しさのほうが際だちますかね。
    ガニェールの料理は、赤・緑・黄色を中心としてバランスよく配置されているのが特徴。アップした画像でもおわかりになるか、と。グリーンは青梗菜の葉を低温感想させたもの。その下に赤ワインのソースが敷かれています。鴨のソースになります。その両脇には、マッシュされたサツマイモとかパイ生地が配置されています。
    出版されている本の構成が、料理の美麗画集になっていて、レシピがほとんど掲載されていないらしいですし(笑)、その美しさを17450円分、じっくりご堪能くださいませ。
    そうそう。歯ごたえにもコダワリはあるようです。パリパリのものと、シャーベット状のものと、かたい物を組み合わせるのがポリシーのようです。たしかに食感は食べ物をおいしいと感じるのに重要だと思うので、それはよかったかな。
    デザートは、肉や魚の味付けのバランスより、ちょっと甘みが強すぎる気がします。ま、わたしは甘い物を摂取しないので、あまり参考にはならないかもしれませんが、一緒に行った人たちも「甘い!」といっていたので、たぶん、甘いはず(笑)一番最後にサーブされたチョコレートムースは、激甘でした。あれは、やばい。
    かつて、わたしはオーストリアのザッハーでザッハトルテを食べ、その甘さのあまりにこめかみの血管んぶちきれそうになったことがありましたが、ある意味それに匹敵する甘さだった気がします…。ザッハトルテよりは繊細な味だったですけど。

  • サービス:

    うーん。そーねー、まあ、あれね。
    イマイチだと思います。
    値段の割に、ってことですけど。
    まず、問題なのは皿を下げるスピードが速すぎること。食べ終わったらからといって、そっこー下げるのはやめていただきたい。さっさと店じまいしたいんじゃねえかと、思わずつっこみたくなるスピードです(笑)
    その割には、片づけたあとで、次の皿がなかなか出てこなかったりもするんですよね。要するに、フロア係が、きちんと厨房と食べている人の様子をウォッチできてないってことだと思います。食べて、飲んで30000円取りたいお店のやることじゃないと思います。


    というわけで、まあ、あれですかね。個人的には、行くなら旬のうちに行っておくのをおすすめします。わたしは銀座派の人間なのでこういう評価になっちゃってる可能性もあります。表参道が好きな方なら、こういうお店が好きかも知れませんので、ぜひご自分で確認ください。ともあれ、アラン・デュカス@表参道よりはまともだと思います!

<ピエール・ガニェール・ア・東京(Pierre Gagnaire a Tokyo)>
住所:港区南青山5-3-2 南青山スクウェア4F
電話:03-5466-6800 営業時間:11:00〜20:30(L.O)
定休日:不定
オフィシャルサイト:http://www.pierre-gagnaire.jp/j_index.html